ThinkPad TrackPoint Keyboard II で赤ポチスクロールが効かなくなった時の直し方
Windows 11/10(20H2 以降)対応
問題1: 中ボタン+赤ポチでスクロールできない
症状
- 中ボタン+赤ポチ(TrackPoint)でスクロールできない
- 「マウスのプロパティ」を開いても "ThinkPad" タブが消えている
原因
Windows Update などで TrackPoint 専用ドライバーが汎用 HID ドライバーに置き換わる と、 スクロール機能を司る拡張機能が読み込まれなくなる。
解決方法
Lenovo 純正 TrackPoint ドライバーをインストール
- ELAN TrackPoint Driver (
nazg206w.exe, 約 1.7 MB) をダウンロード - 実行 → 画面指示に従い完了後、再起動
動作確認
- 「マウスのプロパティ」を開き、"ThinkPad" タブが復活しているか
- 中ボタンを押しながら赤ポチを上下 → スクロールできれば OK
ポイントKeyboard Suite Updater(FnLock 用ユーティリティ)で「最新版」と出ても、TrackPoint ドライバーは別物。あくまで上記ドライバーを手動でインストールするのが確実です。
問題2: Alt + F4 などファンクションキーが効かない
症状
- Alt + F4 でウィンドウが閉じない
- F5 で更新できない など、ファンクションキーが期待通りに動作しない
原因
FnLock がオフになっている。 この状態では F1〜F12 キーが音量・輝度などのメディアキーとして動作する。
解決方法
Fn + Esc を押して FnLock をオンにする
- キーボードの Esc キー上のランプが点灯すれば FnLock オン
- これで F1〜F12 が通常のファンクションキーとして動作する
Q&A
| 疑問 | 回答 |
|---|---|
| Bluetooth 接続でも必要? | 必要。USB/BT いずれも内部で同じ HID-Mouse が認識されるため。 |
| 古い「TrackPoint Keyboard II Software」との違いは? | Windows 11 では新しい ELAN TrackPoint Driver の方が安定。旧パッケージは UI 付きだが競合報告あり。 |
| 再発したら? | 同じ手順でドライバーを入れ直せばすぐ復旧。Windows Update の自動適用を抑止したい場合は「ドライバー更新の一時停止」を検討。 |
これで ThinkPad TrackPoint Keyboard II の快適スクロールとファンクションキーが復活します。 お困りの方はぜひ試してみてください!